第5回中国地区SABAKIトーナメント in 広島|型と組手の進化、そして未来への期待

第5回 中国地区SABAKIトーナメント in 広島 開催報告
開催日:2025年6月15日(日)
会場:広島グリーンアリーナ(小アリーナ)
主催:芦原会館 中国地区本部
参加者:約65名(組手・型)
年々高まる競技レベルと組織力
中国地区恒例となったSABAKIトーナメントが、今年も広島の地で開催されました。
今回で第5回目を迎える本大会は、型・組手ともに白熱した戦いが繰り広げられました。
特に「型」においては、全国大会と肩を並べるほどの完成度で、各道場がしっかりと稽古を積んでいることが伝わってきました。サバキの原理・理合が随所に見られる、見応えある内容でした。
また組手においても、少年部から一般上級まで、多くの選手が勇敢に挑み、成長の跡が随所に感じられました。
型の深掘りが“サバキ”の未来をつくる
芦原空手において「型」は単なる演武ではなく、“サバキ”の理論を体現する教材です。今回の大会では、その深掘りこそが芦原空手の幹を太くし、将来にわたって正しいサバキを継承・発展させるカギであると改めて確認できました。
中国地区の各支部が、その意識を共有しながら一体となって取り組んでいる姿勢は、他地区にとっても模範となるべきものです。

審判団のレベルと運営体制
本大会では、審判員の意欲の高さが光りました。正確な判断、選手への的確な指導、安全への配慮など、あらゆる面で“育てる審判”の姿勢が見られました。
また、大会運営においても、受付から進行・結果集計・表彰に至るまで非常にスムーズで、選手・保護者・指導者ともに安心して大会に臨める体制が整っていました。
この運営力の高さは、中国地区が組織として機能している証でもあり、今後の全国大会運営においても大きな示唆を与えるものでした。
今後の展望:地域一体となった育成へ
本大会を通じて、中国地区は“大会を運営する側”から“地域全体で育てる側”へとフェーズが進んだことを実感しました。
今後は、地区全体での強化稽古、型・組手の合同講習会などを通じ、選手育成・指導者育成の両面にさらに力を入れていく方針です。
芦原空手の「技」と「心」を正しく継承し、次世代へ繋ぐために、中国地区のさらなる飛躍が期待されます。
最後に
選手の皆様、保護者の皆様、そして大会運営に尽力された指導者・審判員の皆様に心より感謝申し上げます。
押忍。